涙色

第1章

「ねぇねぇなんであんたここにいるの?ウザいんだけど」

「・・・」

またか。
こんなやつに付き合ってられない。
私はそんなに暇じゃないんだ。

「おい!なんとか言えよ!」

「黙ってくれない?耳障りあんたら」

・・・こんなはずじゃなかったのに
もっと楽しめるとおもってたのに。

私は中学2年生の極普通の女子。
野田 美咲。
見てわかるように友達は1人もいない。
もちろん彼氏なんか出来るはずない。
理由はただ1つ、先輩に手をだしたからだった

ただそれだけなのにこの通り。

「出沼先輩に手出しといてよく学校これるよな」

「べつによくない?好きなんだから」

そう。
私は出沼先輩一筋だった。
なのに恋愛さえゆるされない。

だって先輩はみんなの的。
生徒会長だからだ。

「お前なんかに好かれる先輩かわいそう~
でもお前の顔もかわいそうか!」


(あはは~確かに~)

みんなももう敵。

でも私は諦めない。
先輩と同じ生徒会に入るんだ!
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