☆俺様King★
01★お前は俺のもの。

「―よ…はよ…」



甘くて優しい声…



だれ…?




「おはようございます、お姫様♪」



布団から顔を出し、
重たい瞼を開けて辺りを見回す。



あれ…?
さっき、声が聞こえたのに…。
気のせいだったみたい。


そう思った瞬間、
誰かの腕が
私の体を包んだ。




指には
ドクロのリング、
そして
この甘ったるい
ような香り…



すぐに
誰か分かった。




「しー…
アンタ朝から
何してるのよ…」





「ちっ、ばれたか」





「当たり前でしょ、
この変な香りの
香水つけてるのは

しーくらいしか
いないから…




それより
…腕を離して」




「なにも
聞こえねぇ…」




しーは更に
きつくあたしを
抱きしめる。





な、なんで…。
心臓が
バクバクしてる。
顔も熱い…。


しーは
あたしをからかってる、
って
分かってるのに。




「怜夢、
なんか顔が赤い…


まさか、
ときめいちゃった?」




「な、な、
なに言ってるのよッ!
自惚れんな!!」





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