☆俺様King★
02★ご飯おかわり

「怜夢ちゃぁん!ご飯よぉ!」

お母さんの声が響き渡る。



そっか…、
まだ朝ごはん食べてなかった。



ハンガーに掛けてある制服を手にとり
ゆっくりと着替える。



本当は急がなきゃいけない。
頭ではそう分かっていても
体が言うことを聞いてくれない。



ただ思い出すのは
しーに
キスマークをつけられた
感触。





まるで体が麻痺してるみたいだ。




って、何考えてるの!?



頬をつまみ、
我に返ったところで
慌てて着替え終わり
階段を駆け降りる。



いくらなんでもボーッとしすぎだよ…。



『しーなんて大嫌い』



呪文のように自分に言い聞かせた後
ダイニングルームへと
繋がるドアノブを握る。





中にはエプロンをつけたお母さん、
美味しそうな朝ごはん、
それと
ご飯をほおばる
しー。



…?



ちょっと待てよ。
何かおかしい…。



「おばさん、ご飯おかわり!」



「はいはい。


怜夢ちゃん、やっと来たのね。
遅いわよ!」




なんで…しーがいるの?

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