キミノタメノアイノウタ
「似合うじゃん」
灯吾がふっと頬を緩めて笑う。
「ありがと」
心の奥がくすぐったい気持ちになる。
考えてみれば普段はあんまり女の子らしい格好をしないので、改まってこういうことを言われる機会などほとんどなかったのだ。
「奏芽くん達はいつ頃くるんだ?」
「もう来るんじゃない?」
花火会場には私の家に一旦集合してから向かうことになっていた。
「今更だけど俺、ホントに行っていいのか?」
「いいに決まってるじゃん!!」
むしろ来ていただかないととても困る。
……千吏に睨まれるのはごめんだった。