キミノタメノアイノウタ

「ただいま」

ユキが帰ってきてしばらくすると、侑隆もバイトから戻ってきた。

「おかえり」

「ユキ!!帰ってきたんだな!!」

侑隆も嬉しそうにユキの肩に腕を回した。

それからユキの帰宅をお祝いする晩餐が始まった。

みんなユキの帰宅を心から喜んでいていた。

特にハルは人一倍はしゃいでいた。

俺はやっぱりハルの傍にはユキがいなくちゃいけないんだと再認識した。

ユキは終始いつものように俺達を温かい眼で見守っていた。

……きっとこの時には何もかも決めていたんだと思う。

「みんな…ちょっといいかな?」

晩餐が終わって片づけをしていた俺達の手が止まる。

ユキは俺達にもう一度席に着くように言った。

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