キミノタメノアイノウタ
「うわ!!」
私と奏芽は道に思い切り投げ出された。
「っ―!!」
身体がアスファルトの地面に打ち付けられる。
よろよろと起き上がると自転車が倒れていて、車輪がクルクルと回っていた。
膝に痛みを感じる。少し血が滲んでいた。
「奏芽?大丈夫?」
奏芽も頭を振りながら身体を起こした。
「ああ…。でも自転車が…」
自転車の前輪はタイヤが大きく裂けていた。
道に落ちていたのは大きなガラス片で、どうやらそれがタイヤに引っかかってしまったようだ。
これでは自転車は使えない。