ぐりんぴーす
残念ながら私が恋した先生早川浩樹
は私のクラスの2組から
程遠い5組副任だった。
先生の担当教科は理科
そして残念ながら授業も
受け持ってもらえなかった。


かすかに聞こえる
先生の授業とか
廊下ですれ違った
時くらいしか
会えなかった。

本当に
関わりがなかった


でも先生は私の名前を
覚えてくれていたんだ。






そして
こう、言ってくれたんだ。




「悩みがあるなら
いつでも聞くぞ」







確かに
私には誰にも言った事がない
悩みがあった。

それを気づかれたのも
初めてだし、
人に言ってみようって
思ったのも初めてだった。

知らないうちに先生は
私のこと見ててくれたんだ。
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