子猫のような君を見て
中学生
チュンチュン…
『朝になったよ~早く起きないと遅刻だよ~』
弾むような元気な声が聞こえる。
「んん~」
はぁぁ~と背伸びをしながらボケッと空を眺める。
「今日もいい天気だね♪」
すっと春らしい特有の風が通り過ぎる。真っ青な空がまるで私の心を映しているようで嬉しくなる。
『朝になったよ~早く…』
カチッ
弟と妹の声が混じり合い朝を知らせるこの時計。
私のお気に入り。
私の15回目の誕生日に姉弟がくれたものだ。
毎朝私を起こしてくれる。
そして私は弟と妹の明るい声で目覚めるのだ。