魔女の瞳Ⅵ
「あの…さ」

たどたどしく。

私は言葉を紡ぎだした。

「お袋さん…悪い事しちまったな」

修内太が言う。

…私は静かに首を横に振る。

仕方のない事なのだ。

この世界に生きている以上、こういう別れはいつか来る。

お母様が落ちぶれ、どこの馬の骨ともわからない人外に殺されるよりはマシだ。

「でも…デッドゲイトの本家って、お袋さんとメグしかいなかったんだろ?…寂しくなるな」

「いいのよ」

私はあっけらかんと答えた。

「私には桜花達やジルコー、時貞、長老もいる。それに…」

チラッと視線を向ける。

「修内太がいるしね」

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