魔女の瞳Ⅵ
だ…旦那様って…!

私は言葉もなく狼狽する。

いやじゃない。

いやじゃないわよ、そりゃあ…むしろ嬉しい。

だって…だって…好きだもの…修内太の事…。

でも、でもっ、そんな突然にっ…。

「心配しないで」

お母様は私と修内太を安心させるようにウインクする。

「今すぐ婚儀を執り行う訳じゃないわ。しばらくの間は好きにすればいいのよ。いわば貴女達は許婚の関係になる訳ね」

「……っ」

「~~~~っ」

私と修内太は困ったように顔を見合わせる。

嬉し恥ずかしって、こういうのを言うのかしら…。

「さてと」

話がまとまったと思ったのか、お母様は柏手を打つ。

「それじゃあ最後の仕上げと行きましょうか」

彼女は修内太の方を見て、突然耳を疑うような事を言った。

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