魔女の瞳Ⅵ
「何をボンヤリしているの!?」

二刀の間隙を縫い、お母様の剣が私の肩口を貫く!

しかしこれはわざと見せた隙。

私は肩口を貫かれたままお母様の剣を固定し、そのままへし折った!

「小賢しい!」

お母様の眼がカッと見開かれる。

呪眼でもないのに、その瞳からは魔力が迸り出ていた。

無詠唱の『雷撃』の魔術!

思考能力まで奪われ、脳髄まで貫かれるような電流が全身を駆け巡る!

一時的に意識を飛ばされ、私は真っ逆さまに地上へと落下していく…。


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