heaven
さらりとした金髪が揺れた。
……窓が開いている。
吹き込んだ風は、机の上の書類を一枚飛ばした。
それをリフが拾い上げようとすると、
その紙はすぅ、と灰になって消えてしまった。

「……感じ悪ィな、オイ」

死神の書類である死人調査表は、
他の何人たりとも見ることは出来ず、
死神という役職以外のものが触れれば
たちまち消えてしまう仕組みなのである。
そして、新しく再生された紙が机にヒラリ、と舞い現れる。
奇妙な仕組みを持っていた。
そんなキラの机の上は書類でもっさり。
机の地が見えないほど
真白の書類で埋め尽くされていたのだった。
彼の性格上、溜め込むだけ溜め込んで
一気に片づけるという悪い癖が
その書類の山を積み上げたのだろう。

「おい、キラ……仕事溜まって」
「…… し んで し まえ ば い」
「……!?」
「死…… ね  ば 」
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