【短編集】communication
「平太、どっちがいい?」


私は、平太に聞いた。


「えっ?なんか違うの?」


私は、3つならんでる部屋の真ん中。



けど、一つの部屋と秘密があるんだ。


「こっちは、私の部屋と直接繋がってるんだよ。」


そう、旧妹の部屋と私の部屋は、一つのドアで繋がってる。


父も知らない。


「じゃあ、こっち。」


旧兄の部屋を選んだ。


「どうして?」


私は、不機嫌に聞いた。


「だって、ただでさえ隣の部屋なのにさ。一つのドアで繋がってるなんて我慢できなくなるよ。」


「私は、少しでも平太の近くにいたいのに....。」


「鍵は、あるのか?」


「えっ?あっ!もちろんあるよ。」


「じゃあさ。俺は、こっちの部屋にするからさ。無理な日は、鍵をかけようか?」


「うん。」


平太を旧妹の部屋にいれた。


今日から、平太の部屋。


家具とか一切ないまっさらな部屋。
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