【短編集】communication
次の日。


「はよっ。灰二。ビックニュースだ。」


朝から典弘はテンションが高かった。


「なんだよ。」


「あれれっ?そんな態度でいいのかな?」


意味わかんねぇし。


俺は、典弘を睨んだ。


「愛しの彼女と知り合いたくないのかよ。」


「はっ?」


-バシッ


「典弘に権限ないでしょ。」


奈美が後ろから典弘をたたいた。


「いてぇ〜な。」


典弘は、たたかれたとこを擦っていた。


「灰二の愛しの彼女はね。私の友達の朋だったのよ。」


「マジかよ」


俺は、慌てた。


「お膳立てしてあげるよ。いつがいい?」


「あの子が、暇な日ならいつでも。」


俺に、チャンスがきた。


「そう?じゃあ、お昼に連絡するね。」


やべぇ〜。


ドキドキしてきた。


あの子と友達になれる。


絶対、彼氏になってやる。
< 160 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop