【短編集】communication
俺は、ついさっき失恋した。


まあ、わかりきってた事。


知ってもらいたかったんだ。


俺の気持ち。


けど....


君の存在をより深く感じただけだった。


君とは、俺の彼女だった絵里。


あれは、中1の冬だったっけ。


「や〜と〜。」


絵里が俺の名前を呼びながら走ってくる。


「絵里。走るなって言ったら、何度言ったらわかるんだ。」


絵里は、体がちょっと弱い。


そんな俺と絵里は恋人同士。


まだ、つきあい始めた頃。


つきあいは、順調だった。


絵里がたまに倒れたりしたけど。


そのたびに、絵里をお姫様抱っこで保健室に運んだ。


いつからか俺は、周りから『王子』と呼ばれるようになった。


絵里は、当たり前に『姫』だった。


ひねりがない。


まあ、仕方ないだろ。
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