【短編集】communication
あの日...


亙に告白された日。


「俺さ。歩美のこと好きなんだけど。」


亙は、素っ気ない感じだった。


でも、なんか照れくさそうで....


いつもは、私の目を見て話すのに。


亙は、私から目をそらしていた。


「私は....」


私は、亙を好き。


あれ?


言いたい。


なのに....


言葉が詰まって...


言えなかった。


誰にも言ったことのない言葉だったから...


「.....」


「わかった。真剣に考えて。俺は、歩美と幼なじみでいられないから。」
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