【短編集】communication
瑛太の家に着くと誰もいなかった。



偶然みたいだけど。


いつも誰かいるんだって。


まあ、瑛太には弟妹が3人いるから。


【瑛太へ
帰りが遅いと言っていたので忘れてましたが、お父さんは出張でいないので、お母さんはチビたちと実家に泊まりに行きます。瑛太は好きにしなさい。まあ、今日と明日は、彼女連れ込んでも、何も言わないから。お母さんより】


瑛太の部屋のドアに張ってあった。


しかも、なんかそれが怖かった。


なんか、脅迫とかそんなんって思ったから。


瑛太のお母さんおもしろいな。



「ごめんな。」


瑛太が突然謝った。


「なにが?」



「はかったみたいに俺一人でさ。」


まあね。


てか、お母さんの手紙めっちゃウケねらいでしょ?


たぶん、本当に彼女が来る程で考えてないな。


だから、瑛太は本当に知らなかった。


てか、逆にいた方が辛いよ。
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