【短編集】communication
つき合って、1年半。


頼は、変わらずだ。


私だけが変わった。


私は、頼とつき合う前、ボロボロだった。


毎日、勉強の日々で、精神的に疲れてた。


高校を見越しての勉強ならよかった。


けど、違う。


両親の自慢のネタにするためだけ。


両親の期待に応えるためがんばってた。


けど、両親のおもちゃだったんだ。


頼は、家庭教師になった。


いとこの中で頭が一番いいから。


あと、教師になるのが夢だと周りは知っていたから。


そこで仲が深まってしまった。


おかげで今がある。


ただ、もう無理。


つき合ってるのに、我慢。


限界って言うか、つらかった。


彼女の立場で甘えられないのが。


私は、寂しい。


親からの愛情がわからない私には辛かった。


なにが愛なのかもわからなかった。


頼が教えてくれた。


人を愛する喜びや悲しみ。


頼とつきあう前は、誰でもよかった。


寂しさを埋めてくれれば。


今は、頼が安定剤。


けど、耐えれないよ。
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