【短編集】communication
ドアが開いた。


ほかの女の子は、鍵を閉めたのにドアが開いたのにビックリしていた。


てか、合い鍵持ってるから普通だし。


「詩歌、大丈夫?」


大和は、私を抱きしめた。


私は、基と紗英と星羅を見た。


「あんたたち、バカ?」


紗英が言った。


「だな。詩歌になにかするだなんて、怖くて何もできないよ。」


基は、あきれながら言った。


「.....。なんでこの子なの?」


ずっと下を向いてた想奈が顔をあげていった。


唇をかみしめて涙目だった。


想奈は、大和の優しさにまだ気づいてないんだな。


想奈のそばにいつもいる男がいた。


そいつのためなのに。


「はぁ。あなたは、大和がホントに好きなの?よく考えなよ。私にはあなたが理解できない。そばにいるのに。」


周りだって気づいてる。


彼がかわいそう。


想奈だって、彼の前では笑顔なのにさ。


女の子たちは、よくわからないけど無駄だって思いいなくなった。


基と紗英と星羅も。


大和は、私を抱きしめたまま。
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