高校三年生
プロローグ
満員電車に揺られて,僕は毎日千葉の自宅から都内の高校まで通っている。


電車通学歴が二年にもなると,乗客がどこの駅で減って,どこで増えるかがわかっていて,それに応じて場所を移動したりするわけである。


ちなみに僕の1番好きな場所は,ドアを入ってすぐの背もたれ(座席とドアの間の壁?)があるところ!


ここをキープするのが,その日1番大変なことかもしれない。そんなことをしていれば退屈な通学時間も少しは楽しい気がするのだった。


僕の高校は千代田区の水道橋にあった。ビルのジャングルの中に堂々と建っていて,入学当初は本当に高校なのか疑問を持ってしまうような校舎なのだ。


全13階建て,4階に職員室,5~7階が教室,8階が理科室や家庭科室,9階~12階がオフィスフロアとなっていたので,果たして高校と呼べるのかどうか…という疑問はあながち間違った話ではないのだ。


高校に着いたなら,まずはエレベーターフロアを覗き,乗れるものなら乗り込み,並んでいるようなら階段で教室まであがるのであった。


最も,毎日遅刻ギリギリの僕にはエレベーターに乗る余裕はなかったけども。
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