【実話】あんなの日記
7月の下旬、試験が全て終了した。
私達の住む寮は、なぜか長期休み中は閉館する。
夏休みの始まる8月まであと一週間。
東京に親戚がいない私も薫も、必然的に田舎の実家に戻らなければならなかった。

まぁ、たまの実家もいっか。と思っていた。


試験が終了した夜。

『そういえばさぁ』

風呂上がりでパックをしていた私に薫が話しかけてきた。

『翔太とまだ続いてんの?最近話きかないけど』


続いては、いた。
相変わらず毎日電話はしていたが、6月以来会ってない。

そろそろ会わないとやばいか…と私は手帳を開いて予定をみた。

「…あ」

『どしたぁん?』

「明日翔太の誕生日だ」
< 52 / 52 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop