‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


俺はその音を聞くと、すっくと立ち上がった。


廊下の窓から頭を出し、下を見下ろす。


やっと見つけた…


俺は早速らせん階段の方に向かい、五階から一階まで猛スピードで駆け下りた。


途中、メイドの人の怒声が聞こえた気がするけど、そんなん無視や。




着いた所は広い庭園。


色とりどりの花や木が咲き誇り、憩いの場所としてみんなに愛されてる場所や。


そこにある噴水広場に、今日は珍しく二人一緒にいた。


でも、遠目で見た二人の姿に俺は頭を痛めた。



それもそうや、上から下まで服ごとびしょびしょに濡れてたんやから。



< 294 / 371 >

この作品をシェア

pagetop