桃川中学校吹奏楽部
ピアノぉー?

まあ・・今はやめちゃったけど

たまに趣味で弾いてるなあ・・。


「石澤っ。お前ピアノやってたっていってたよな?」

はあ?

あおちゃんめ吹奏ばっか当てて・・

「あー・・まあ・・はい」

「このクラス石澤くらいしかピアノ無理みたいなんだ・・どうだやってみないか?」


「は・・はあ・・」


楽譜をざっと見る限りそんな難しくはなさそうだ


「どうだ?」


「ま・・まあやってみます・・」


「じゃあピアノは決定!」


「せんせー!俺指揮やりたい!」


「おっ!綾瀬!」


綾瀬君が手を挙げた。


「ハル珍しいじゃん」


「まあ、俺もたまにはな!」


綾瀬君はめったにこういうことやらないのに

珍しいなあ・・

 
私はまだ知らなかった。

 
このときから綾瀬君っていう存在が

 
この後あんな風になるなんて

 
考えてもなかった・・
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