【完】キス、kiss…キス!
姫さんの案内で、途中迷いつつもなんとか到着したマンション。


細くて小柄で軽いとはいえ、推定40キロ代の姫さんを3階まで背負うのは少しだけ辛かった。


俺は広いリビングにある白いソファに姫さんを下ろし、自分の額に滲んでいた汗を、スエット生地のパーカーの裾で拭った。


そしてキッチンに向かい、ガラスのコップに水を汲み、ソファーにぐにゃぐにゃになって寝ている姫さんの前に屈む。


「ほーら、お水飲んで」


「んん?はぁい!」


……何の誘惑ですか?この笑顔は。姫さんの部屋に上がって、完全に明るい空間で見た姫さんは、やっぱり綺麗系なのに笑うとめちゃくちゃ可愛い。


特別美人な方では無いけれど、顔に人柄の良さが滲んでいて、俺は凄く好み。


しかも、暑かったのかいつの間にかシャツのボタンが二つ外れてる。


露わになったのは細くて小柄な体なのに、搭載されている大きい胸。目のやり場に困ります。
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