【完】キス、kiss…キス!
彼女はそれはもう、幸せそうな顔をしております。そうです。そうなんです。


「ね、寝てる……」


ありえなくないですか?一体この甘い雰囲気に、いつ寝る要素があったんですか!?


しかも、黒のセクシーな下着姿の、成熟した体を無防備に晒した姫さん。


「ザ、拷問……ひーめさぁん?おーい」


「んぁー……」


そして、声をかけようが肩を揺すろうが、全く、起きる気配無しときた。


「…………はぁ、しょうがない。酔っ払いですもん」


俺は深い溜息を漏らし、諦めに似た気持ちで、彼女の柔らかな体を持ち上げた。


リビングを抜け、足でドアを開き、奥の部屋のドアも同じ要領で開く。1LDKだから、これが寝室だろう。
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