ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
そしてシュンは楽屋に戻り、メンバーと明日の打ち合わせを終え、ホテルへと向かった。

『久しぶりの日本だもんなー…ホテルに閉じこもってるなんて勿体ないな』

シュンはそう言って、一人ホテルを抜け出した。

『この辺もあんまり変わらないな…まあ2年じゃ当然か』

シュンは見慣れた周りの景色を、キョロキョロ見ながら懐かしんでいた。

すると、夜の公園付近で一人の少女が、お巡りさんに手を捕まれもめていた。

『うっせぇよ。放せよ…放せったら』

少女はお巡りさんの手を振り払い、お巡りさんの自転車を蹴り飛ばした。

『あっ、コラ!!何するんだ!!』

お巡りさんは少女を怒鳴った。

『てめぇが悪いんだろうが!!あたしの手を放さないから』

『なんだとー!!未成年のくせに煙草を吸ってはダメだ!!』

『そんなの人の勝手だろ。お巡りには関係ないよ』

『君の家はどこだ?高校はどこの高校だ?』

『はあ?高校なんか行ってねーよ』

少女はお巡りさんを睨んだ。
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