だらだら日記

二十四日

どうも。

ケータイが壊れてしまったので、日記を更新できませんでした。

すみません、嘘です。

実際は、特に何をするでもなく、今まで通り部屋にあるシミの数を眺めていました。

そんな中、床にあるシミの中に変な形のシミを見つけました。

そのシミは、まるで女性の顔のような形でした。

最初は特に気にするでもなかったのですが、あまりの美しい形に少しずつ心惹かれていきました。

ずっと自分の中にモヤモヤした気持ちがあり、ある日その気持ちが何なのか分かりました。

そうです、それは「恋心」です。

僕は、自分の気持ちに気付いた日から、そのシミに「ケイコ」という名を付けて毎日愛でました。

嫌なことがあり、僕が愚痴るような日があれば、ケイコは一緒に怒った顔をして聞いてくれました。

嬉しいことがあり、誰かと喜びを分かち合いたい日があれば、ケイコは笑顔で聞いてくれました。

幸福な毎日の中、僕がいつものようにケイコに話をしていると、うっかり飲みかけのコーラをケイコの上にこぼしてしまいました。

ケイコが溺れてしまう、大変だ!と思った僕は慌てて紙でコーラをふき取りました。

コーラの炭酸が成せる不思議なパワーでしょうか?綺麗に拭き終わったあと、ケイコの姿は跡形もなく消えていました。

三日三晩、泣きはらした僕は、敵であるコーラを一生口にしない決意をしました。

そして、現在は風呂上りのファンタ(グレープ味)を楽しむ生活を送っています。
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