キャラメル味の生活
涙ぐみながら
怒鳴る晴を見て
あたしは取り返しの
つかないことを
してしまったんだと
思い知った。
「本当にごめんなさい…。
もう勝手に入ったり
しないから…。」
「当たり前だろ!
ッたく、渚くらい
家事が上手くなってから
掃除しろッつーの」
「渚…?」
「そーだよ!
料理も掃除も洗濯も
お前は何ひとつ
渚に勝ててねえ
だろうが!
そんなんでよく
人の部屋掃除する気に
なったもんだぜ」
その言葉と同時に
あたしの目から
涙がこぼれ落ちた。