芽生える思い



「まーゆぅうぅうぅ!」


私の頬に自分の頬をくっつけながら優が甘えてきた。


はいはいと返事したら優が少しふくれっ面になる。




容姿は大人びてるくせに、仲良くなって入り込んじゃうと本当は甘えん坊だってことがよくわかる。


だからモテるんだろーね…




「まゆぅ…悩み?」


あ…また心配かけちゃったな…


優にだけは心配かけたくない。





「ごめんごめんっ!ちょっと考え事。」


私は優の頭を撫でる。


男みたいだなぁ…あたし。




「え~何なに!?何考えてたの?私に教えてっ♪」


猫が甘えるみたいに、優も甘えてきた。




「知りたいの?ん?」


もろ、男じゃん…あたし。



若干男気味の自分に呆れながら優の相手をする。




「知りたいっ!私真由のすべてを知りたい!」

カップル状態じゃんかっ!


ははって心の中で笑った。




…はずだった。


「まゆ?どーして笑ってるのぉ?」




やばっ…口元緩んだかな…。


「なーんでもなーい!」




そういいながら私は優のお腹を突く。







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