ラッキー☆ルーレット
第五回 不幸は幸福の予感
 今日は日曜日、外はいい天気らしく陽の眩しさが俺の眠り妨げる。

「未来~未来ってば」

「今日は俺は一日寝て過ごすんだ!たった今そう決めたんだ」

時間を気にせず布団の中にいられる。なんて素敵なことなんだろうか。

「もぅ!!起きてよ!!今日は……」

「うるさい、猫はあっちに行け」

「また猫扱いして!!どうなっても知らないからね!!」


「……ZZZ」


「寝ちゃった……」

ミクの言葉も最後まで聞かずに、俺はベットの中でいつの間にか二度寝していた。



しかし……だ。
何か重要なことを忘れているような。


なんだっけかな?


『今度の日曜日、映画見に行こっ!』

そうだ──雪乃との約束!
確か……、

『待ち合わせは十時に駅前の時計台の前ね!』


──ガバっ!!


『約束!』


「ま、まずい……完全に忘れてた」

時計は無情にも十時を示している。
人生最大のピンチとはまさにこのこと。

これが俺の不幸な一日の始まりなのだろうか……?

「ミク~っ!!」
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