探偵 早乙女瞳
もう一つの破れ
ボクは金貸しの拓…

金貸しの拓こと安田 拓朗です。

ええ…今ちょうど早乙女 瞳さんの所へ向かっているところです。

この早乙女って人なんですけどね…この業界じゃ有名人なんですよ。お金返さないってんで…

それなのに…なんでボクがそんな人のとこに…

社長も貸さなければいいのにそんな人に。この辺の金融業やってる人なら彼には貸さないってのに…

そういうわけで、このあたりじゃ有名なんですよ『ヤバイヤツ』がいるって…それが早乙女さんなんです。

まあ、実のことを言うとですね…まだ直接会ったことはないんですよ。

いつ行っても留守なもんで…あ、でも電話では話した事あるんですよ。

その時に…怖い人だなぁ…って。

だってね?ボクがいくら広島弁で脅してもまったく引かないんですよ。

普通はね?お金借りといて返してない引け目みたいなものがあるから、ちょっと声を荒げたら下手に出てくるもんなんですけど。あの人ボクが声を荒げたら…電話の向こう側で発狂したように猛り狂ってたんですよ。
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