探偵 早乙女瞳
おっと、話しの途中だが…すまない、依頼者が来たようだ。



今日の依頼者は…

ほう…なかなかの美女…どうなんだ?マスター?

こういう時、オレは決まってマスターを確認する…

マスターは女性に対して斜め45度の姿勢を保ちはじめ、まだ使われてもいないグラスをしきりに拭きはじめる。

ちなみに斜め45度の角度はマスターの一番自信のある顔の角度らしい。

レベルは極めて高く、マスターのストライクゾーンに見事ど真ん中のようだ。

あとで連絡先を聞いとくから楽しみにしといてくれよ?



ということでお嬢さん。とりあえず連絡先を教えてくれないか?



連絡先を聞くと彼女はなんの疑問も持たずに電話番号をメモに書き私に手渡した。



ふふふ、チョロイもんだ。

まあ、依頼者としては仕事を頼む私に連絡先を教えないわけにもいくまい。

なになに…03…ん?いや、しかし…これは…

よく見ると携帯電話ではなく固定電話?





この時、一抹の不安がオレの頭をかすめる…





電話かけた時…お父さんが出てくるなんてことはないよね?と…
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