パパとママだけのヒミツのお話



相変わらずの明るい口調。



髪は少し伸びたみたいだけど



幼さがまだ残っているのはまだこの子が制服を着ているからかな?




「あたしの後に来たんだから当然でしょ?」



「あやめちゃん相変わらずだね♪」


「っるさい!!それで、今度はセーラー服なんだ」


「そうなの!!可愛いでしょぉ♪」


・・・ムカつく



「しかしまさかまた高校生やるなんてねぇ」


これ以上メイの自慢話を聞きたくなくて話題をそらす。




「でも、これは想があたしの親と交わした約束を果たしてくれるためだから」



少しだけ寂しく

だけどそれを見せないくらいの笑顔で答えるメイ。


ったく、この子はいつもそう。



無理ばっかして

一人で全部を抱え込もうとするところは前から変わってない。



「学校はどう?想と一緒なんだから目立つんじゃない?」



「うーん、まぁ・・あの顔だし。でもみんな最初からあたしと想が付き合っているもんだと思ってくれてるから変にイジメとかはないよ?」








< 13 / 66 >

この作品をシェア

pagetop