私の大好きな人
「どうだった?先生。」

「分かったと言って
くれましたので、」

「私は主役でいいわよね。」

と大きな声で言った。

「ちょっとどういう意味?
中山さんが主役って?」

「雅子。
私から先生に頼んだの。
中山さんのほうがいいって。
先生の許可も得たし」

笑って言ったが
泣きそうになった。

「佳世がそれで・・・
いいのなら・・・。」

雅子の声が低かった。

多分私の気持ちを
察してくれたに違いない。


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