★秘密のイケメン執事さま。★
「浴衣持ってますか?」

「たぶん、押し入れの上の方に・・・あ、でも、今日はお母さんいないし、私、浴衣の着方わかんないし」




「大丈夫です。この前、本屋で立ち読みして覚えましたから。実は前々から誘おうと思っていまして、甚平も買ってあるんです」


タロちゃん・・・ありがとう。


前々から考えてたなんてすごく嬉しい。


私と花火行きたいって思ってくれた気持ちが嬉しい。


「わかった、じゃあ帰ろう」

タロちゃんが浴衣を着せてくれるなんて、なんか照れるな。





私はこの後起こる、恥ずかしい事態に、まだ気が付いていなかった。




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