あなたの後ろで

変化

お昼。利樹がアタシのお昼の時間を奪い、いつも一緒に屋上で食べていた。

「お、鈴奈の玉子焼き美味そー」

「あげよっか?あたし玉子焼き苦手・・・」

「マジで!?そういうやついるんだー。知らなかった」

めちゃ笑顔!

そういうとこに弱いのかな。普通の男だったら普通に振ってるんだけど。

だってもう誰にバレてもいいじゃん?

それでもアイツと一緒に付き合ってるあたしは少し不思議。

それで、あたしが弁当箱を利樹に差し出したらきょとんとする利樹。

「え?食べさしてくんないの?」

「はぁ?なんであたしが!」

「いいじゃん。あーん」

「・・・仕方ないなぁ」

パクっと食べる利樹。

「めちゃ美味い。」

また笑顔。どうしたんだろ。あたしこの笑顔本当にダメだな・・・
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