あなたの後ろで

キスの重み


次の日~

あたしは昨日のこともかねて、玉子焼きの甘さを調節しながら完璧な卵焼きをつくった。

「フフンフーン♪」

なんとも上手くできた玉子焼きをみながら鼻歌交じりで作業をすすめる。

でもふりむけば

「フ。。。ふぅん・・・・」

失敗作の数々。

帰ってきてから片付けようと心に決めた。

「いってきまぁす」

お母さんに別れをつげ、玄関で利樹を待つ。

ピリリリリリ ピリリリリリ

「んぁぁ!メェルだ」

利樹

ごめん。今日は迎えにいけないから先行ってて


短いメール。

なんで迎えにいけないのかも書いていない。

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