夏海(15)~ポケットに入れてるだけの電話が勝手に電話することってあるよねー

華月様のカメラ

私は、テーブルを軽くワンステップ、前のめりで熱唱する秋の背中を2ステップ。
秋の背中を蹴り上げ、宙を舞い、新日本プロレスシャツを着た男の肩に飛び乗った。
男の頭を、自らの両足で挟み込み、締め上げる。。
反動で私の長い髪は後ろから垂れ下がる。その髪の隙間から見えたのは、嫌悪すべきミラーボール。
前にかかる長い髪を両手で払いのけ、そのまま両手を翼のように広げ、体を反らす。
よろめく男が前傾姿勢になる、刹那。
私は男の体重を利用して、バク宙さながらに回転。
景色。天井。ミラーボール。歌う秋。回る世界。
男の足が宙を舞い、ミラーボールを蹴り上げ、何処かへ飛んだ。

両足に力を込め、ねじ伏せようとした瞬間、目に飛び込んだのはガラステーブル。

ガシャーン!!!!

嫌な予測的中。ガラステーブルに叩き付けられる男の背中。砕け散るガラスの破片《マダ…イケル!!》

私は、下半身に力を込めねじり込み、砕けたガラステーブルもろとも、両足で男の頭を、地面に叩き付けた。
ゴスッ…!!
二つの鈍い音がカラオケルームに響き渡る。
同じ瞬間。ミラーボールが、秋の頭に直撃。よろめく秋は、画面のクリスタルキングと、
キスをした。
< 27 / 69 >

この作品をシェア

pagetop