フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
検査は簡単だった。
だけど、結果が出るのが遅く、あたしと翔は待合室でしばらく待たなきゃならなかった。
「ねぇ、翔。」
「ん?」
「もし、あたしがいなくなったら、どうする?」
「笑えない冗談だね。」
「例えばの話だよ。」
「例えばでも、オレには考えられない。そんなこと、言うなよ。」
翔は心配そうにあたしを見た。
あたしはそんな翔の心配そうな顔をじっと見つめた。
「あたし、問題が山積みなんだよね。」
「何の?」
「母様のこと、父様のこと、香坂先輩や、狩野や…あと、相川とか。」
思えばなんであたしこんなにモテてるんだろう。
人生のモテ期ってやつかな。
しかもなんかみんながみんな問題を抱えている。
あたしを中心として。
「もう、きっちりカタをつけようと思うんだ。」
手っ取り早い解決策は、あたしがみんなに引導を渡すことなんだから。