フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
★〈真希〉★



私の最初の記憶は、


4年前かに遡る。




「真希。父さん再婚するんだ。」




ただひたすら、


真っ黒な感情に押しつぶされて、


記憶は始まる。




「あら真希、まだ生きてたの?」




どんどんどんどん


あふれて、


“私”が沈んでいった。


気付いたときには、


笑わなくなった。


怒らなくなった。


悲しくならなかった。


嬉しくもならなかった。


今日が終わる感覚も明日が始まる感覚もなくなった。


まるで永遠を生きているみたいに、


無味乾燥と時間が流れていた。




「芹沢?せーりーざーわー?大丈夫?」


「ん。大丈夫。」


「お疲れですか?」


「いいえ。ありがとう日下部。何でもありませんから。」




思い出さなくていい。


あんな人、


家族じゃない。


…それでも、


愛されたいと思うのは、

いけないこと?


“お母さん”。



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