男前な彼女
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この家に来たのは、おそらく3回目だ。
相変わらず、物が少なくて、片付いていて、なんか…男の子の部屋っぽくない。
もっと言うと、上牧らしくない。
「あのさ、お仕置きって…何するの?」
とりあえず、床に座り、辺りを見回しながら聞いた。
警戒心を解いていたあたしがバカだった、と心底思う。
「…こうするのっ…!」
その瞬間、手首と後頭部に痛みが走る。
「え!?ちょっと…っ!」
「おぉっと、お前に拒否権はないんだぞ?」
そう言ってニヤリと笑う上牧。
自分は押し倒されているのだ、と気付いたときにはすでに唇を奪われていた。
久々の上牧とのキス。
ドキドキしすぎて、頭がくらくらする……