男前な彼女
第8章【クリスマス】

犬みたいに




◇*.・゚.・゚.・゚.・゚

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「…んっ……」





少し重い体をゆっくりと起き上がらせる。





あれから何時間ぐらいたっただろう。




もう記憶すらない。



上牧は隣でぐーぐー寝てるし……





――つか、そろそろ帰らないとな……




こんな時間に帰って、朝陽兄ちゃんとお父さんがなんて言うか……








「おい、上牧。起きろってば」





とりあえず、上牧を揺すって起こしてみる。







「……んぁ?」







――何、間抜けな声出してんだよ。



こっちは、それなりに焦ってるんだ。






「……」







ん?


――目が怖いよ上牧君?




な……




もしかして……









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