男前な彼女




訳が分からない。





「それっ…どういう意味なんですか?」



「君が知る必要はないよ」





大和のお父さんは冷たく笑う。




――そんなわけない…



あたし、大和の彼女だよ?


『知る必要はない』なんて、そんなわけないに。






「なぁ、大和!!どういう意味なんだよ!!」


「……」





あたしは必死になって大和の肩を揺する。



だけど、大和はあたしを見ようとしない。






「大和……」





信じられない。


目眩がしそうだ。


今、起こっていることが夢じゃないなんて……





「連れていけ」











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