男前な彼女




「帰るぞ」




黙り込むあたしをよそに、大和のお父さんは歩き出す。


大和のお母さんだと思われる女性と、婚約者だという少女が後を追った。



…もちろん、大和も。






「あっ、ちょっと…まっ……!」





追いかけようとしたあたしを、スーツを着た男性二人が押さえ込む。





「は、はなせよっ!!」




何を言っても表情が変わらない二人。









大和たちが去っていく。



振り返りもせず、遠ざかっていく……




もう、



ここで追いかけなかったら、一生会えないかもしれない…








でも……







男性二人に勝てるような力なんて…






あたしにはない。





諦めたくない……








でも、もう……





















< 395 / 412 >

この作品をシェア

pagetop