ウソ★スキ
あたしが黙り込んでしまうと、ソラは軽く咳払いをして話を続けた。


『このことは、キラには内緒なー』


本屋であったときにも、ソラは同じことを言っていた。

確か、余計な心配をさせたくないって……。


『別に言ってもいいじゃん!そのくらいのことでキラが動揺するとは思えないし』

なんだか口答えしたくて……

あたしがそう言うと、ソラはそんなあたしに呆れたような口調で言った。



『お前、バカだなー。あいつのこと全然分かってない……』

『…………え?』




『あいつは、ものすごく独占欲が強いんだよ。嫉妬だって、半端ないし』




月明かりの下、ソラを見上げると、


そこには、さっきまでとは打って変わって思い詰めたような、





暗い表情をしたソラがいた。





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