ウソ★スキ
「……そうなんだ……」


やばい。

あたし、声が震えてるかも。


「なんかバスで寝過ごしちゃって、終点まで行ったらしいんだけど」

「ふーん……」

「あたし、あんまり遅いから心配になって、ソラのこと玄関で待ってたんだよね。そしたら……」

「……そしたら?」



「ソラってばひどいんだよー。玄関開けて私を見た途端、私のこと押し倒すんだから!」


キラは嬉しそうに、周囲に人がたくさんいるって言うのに気にならないのか、弾んだ声でそう言った。



あたしは……

「キラ、声が大きいよ」

って小声でいうのが精一杯で……。



だけど、キラはやめなかった。


「もう、誰かに聞かれてもいいかなーって思うんだ。なんだか、開き直りたい気分!」



そんなことを言って、話を続けた。




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