ウソ★スキ
恋人宣言!
──翌朝。

あたしは結局寝不足のまま朝を迎えた。


いろいろと考えないといけないことが多すぎて。

ベッドに入ってからも、あたしの心臓はいつもの3割り増しくらいでドキドキと鼓動を続けていた。

目をつぶっても眠れなくて、気がつくと時計は3時半を指していて。

それから後は、覚えていない。

多分、考えることに疲れて眠っちゃったんだろう。



あたしは着替えを済ませると、ベッドの上に腰掛けた。

隣には昨日何度も中身を出し入れして、準備万端の状態のバッグ。


あとは、先輩からのメールを待つだけだった。



──今日の待ち合わせは、最寄の電車駅。

あたしは先輩に迎えにきてもらうことになっていた。


キラとソラは、いつものバス停からバスに乗って集合場所へ向かうと言っていた。



「少しでいいから、私たちのこと、先輩に話してみてよ?」

それは、キラとソラの関係……。

昨日学校でも、キラにそう念を押されていた。


キラたちと合流する前に、私はちゃんと先輩に話せるのかな……。

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