ウソ★スキ
そしてやっぱり、昨日と同じカーブに差しかかったところでパスは大きく傾いて、

あたしはバランスを崩して、


気がつけばまた、ソラの胸の中にいた。



「ごめんね、ソラ」

あたしがそう言うと、ソラの返事はあたしのすぐ真上から聞こえてきた。

「気にしなくていいって。それより、やっぱりその香水、いいにおいだな」


……気づいてくれてたんだ。

それだけのことなのに、あたしは飛び上がりたくなるくらい嬉しくなった。



ずっと、ずうっと、

こうしてソラと話してたいって思った。



そして。

あたしは無意識につぶやいていた。



「あたし……ソラが好きだよ…………」


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