先生の彼女さま

あたしが笑って言うと、彼はなぜか顔を紅くして

 「し、しょうがねーな」

ってあたしと手を繋いで駐車場から出た

 (な、なにかしたかな?)

ちらりと横顔を覗いてもまだ少し紅くて

 「熱でも?」
 「な、なんでもねぇよ。見んな」

彼はそう言ってあたしとは反対方向を見ながら歩いた



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