こちらは……色白で小柄な京子ちゃんとは似ても似つかない、がっしりとしたお母さんです。

お父さん似かな。これも遺伝のなせる不思議だな。嗚呼! もしかしたら後妻さんなのかも!

……なんて、失礼なことを考えながら歩いていました。

「おう三塚ぁ、みなさんもお揃いで」

「中島巡査!」

「先輩! ご苦労様です」

「これから三塚さんと会食なのよ」

先輩は勿論みなさんとも顔見知り。自転車で警ら中の所に偶然行き会いました。

「ああ堀内さん。三塚から聞いてます。俺もご一緒しちゃおうかなぁ」

京子ちゃんのお母さんが言います。

「中島さん、来てもいいけど会費は取るわよ? いい?」


< 170 / 199 >

この作品をシェア

pagetop